タッチストーンそのうち折を見つけるさ、オードリー。辛抱だ、やさしいオードリー。
オードリーほんとに、あの牧師さんで十分よかったんですよ、あのお年寄りの旦那が何と言おうと。
タッチストーン極悪のサー・オリヴァーだよ、オードリー、下劣きわまるマーテクストだ。ところでな、オードリー、この森には、おまえに粉をかけている若造がいるそうだな。
オードリーええ、誰のことか知ってます。でもあの人、わたしには、この世でこれっぽっちの関わりもありませんよ。ほら、あなたの言うその人が来ました。
タッチストーン田舎者を眺めるのは、わたしには飯と酒みたいなものでね。まったくのところ、われら知恵者というものは、責めを負うことが多い。からかわずにはいられん。堪え性がないのだ。
ウィリアムこんばんは、オードリー。
オードリーはい、こんばんは、ウィリアム。
ウィリアムそれから、旦那も、こんばんは。
タッチストーンこんばんは、優しい友よ。帽子をかぶれ、かぶりなさい。いや、頼むから、かぶってくれ。友よ、年はいくつだ?
ウィリアム二十五で、旦那。
タッチストーン熟れた年頃だ。名前はウィリアムか?
ウィリアムウィリアムで、旦那。
タッチストーン良い名前だ。この森の生まれか?
ウィリアムはい、旦那、神様のおかげさまで。
タッチストーン「神様のおかげさまで」——良い答えだ。金持ちか?
ウィリアムへえ、旦那、まあまあで。
タッチストーン「まあまあ」は良い、実に良い、実にすこぶる良い。それでいて、良くない。ただのまあまあだ。おまえは賢いか?
ウィリアムへえ、旦那、知恵はなかなかのもんで。
タッチストーンほう、うまいことを言う。そこで思い出したのが、この格言だ、「阿呆は自分を賢いと思い込むが、賢者は自分が阿呆だと知っている」。異教の哲学者は、葡萄が食べたくなると、口に入れるときに唇を開いたものだ。つまりその心は、葡萄は食べるために作られ、唇は開くために作られた、ということだな。おまえ、この娘に惚れているのか?
ウィリアムへえ、旦那。
タッチストーン手を出しなさい。おまえ、学はあるか?
ウィリアムいいえ、旦那。
タッチストーンそれなら、わたしから学ぶがいい。持つとは、持つことである。すなわち修辞学の文彩で言えば、盃からグラスに注がれた酒は、一方を満たすことで他方を空にする。なぜなら物書きの先生方はみな一致して言う、「イプセ」すなわち「彼その人」であると。ところで、おまえはイプセではない。なぜなら、彼その人とはわたしのことだからだ。
ウィリアムどの「彼」で、旦那?
タッチストーン彼とはだな、君、この女性と結婚することになる男のことだ。ゆえに、田舎者よ、放棄せよ——俗な言葉で言えば「やめろ」——この女性との——世間並みの言葉で言えば「女」との——交際を——野暮な言葉で言えば「付き合い」を。まとめて言えば、この女との付き合いをやめろ。さもないと、田舎者、おまえは滅びる。分かりやすく言えば、死ぬ。すなわち、わたしがおまえを殺し、始末し、おまえの命を死に、おまえの自由を束縛に翻訳してやる。おまえには毒で応じよう、あるいは棒叩きで、あるいは刃で。徒党を組んで渡り合い、策略で踏みつぶし、百五十通りのやり方で殺してやろう。ゆえに、震えて、立ち去れ。
オードリーそうしなさいよ、ねえウィリアム。
ウィリアム神様のご機嫌よろしゅう、旦那。
コリン旦那様と奥様がお呼びですぞ。さあ、早く、早く!
タッチストーン駆けろ、オードリー! 駆けろ、オードリー! 今参る、今参るぞ。
