シーザー分かるだろう、レピダス、そしてこれからは知っておけ、
我らの偉大な競争相手を憎むのは、
シーザーの生まれつきの悪癖ではない。アレクサンドリアからの
知らせはこうだ——あの男は魚を釣り、酒を飲み、
宴で夜の灯を燃やし尽くしている。クレオパトラより
男らしくもなく、プトレマイオスの女王のほうが
あの男より女らしいということもない。ろくに謁見もせず、
自分に同輩がいることを思い出そうともせぬ。そこに見出すだろう、
あらゆる人間がしがちなあらゆる欠点を
凝縮したような男を。
レピダス私にはそうは思えませぬ、
あの方の善きものをすべて曇らせるほどの悪が
あるとは。あの方の欠点は、あの方の中では天の星のように見える、
夜の黒さゆえにいっそう燃え立って。買い取ったものというより
生まれつきのもの、選んだものというより
変えようのないものに見えます。
シーザーそなたは甘すぎる。認めるとしよう、
プトレマイオスの寝床で転げ回るのも、
戯れひとつに王国を与えるのも、腰を据えて
奴隷と代わりばんこに酒を呷るのも、
真昼から街をよろめき歩き、汗の臭う下郎どもと
殴り合いに立つのも、悪くはないと。それがあの男に似合うとしよう——
これらのことに汚されぬ者なら、
その性質はよほど稀なものに違いないからな——それでもアントニーは
自分の汚点を何ら弁解できぬ、我らがあの男の軽さのゆえに
これほど重い荷を負っている以上は。もしあの男が
自分の空いた時間を淫蕩で満たしたのなら、
食傷と骨の乾きが
その報いを求めるだろう。だが、こんな時を台無しにするとは——
遊びから太鼓で呼び出し、あの男自身の国家と我らの国家と
同じだけ大きな声で呼ばわっている時をだ——これは叱られてしかるべきだ、
我らが少年を叱るように。知識においては熟していながら、
その経験を今の快楽の質に入れ、
そうして判断に叛く少年をな。
レピダスまた知らせです。
使者ご命令は果たされました。そして一時間ごとに、
この上なく気高いシーザー、外の様子が
ご報告されましょう。ポンペイは海で強大です。
そして見たところ、シーザーをただ恐れていただけの者たちに
愛されております。港には
不満を抱く者が集まり、人々の噂は
あの男が大いに不当な扱いを受けたと言っております。
シーザーそのくらいのことは分かっていた。
太古の世から我らはこう教えられてきた、
今ある者は、その者になるまでは望まれていた、と。
そして引き潮の男は、愛される値打ちがなくなるまで愛されなかったのに、
欠けてみると惜しまれるようになる。この庶民という体は、
流れに漂う菖蒲のように、
行きつ戻りつして、変わる潮に付き従い、
その動きによって自ら腐っていく。
使者シーザー、お知らせがあります。
メネクラティーズとメナス、名高い海賊どもが、
海を自分たちに仕えさせ、あらゆる種類の竜骨で
それを耕し、傷つけております。イタリアへ何度も
熱い侵入を繰り返し、海沿いの国境地帯は
それを思うだけで血の気を失い、血気盛んな若者は寝返っております。
どんな船も顔を出せば、見られるが早いか
奪われる。ポンペイの名は、あの男が戦を仕掛けて
抵抗されるとき以上の打撃を与えるのです。
シーザーアントニー、
その淫らな酒宴を捨てろ。かつてお前が
モデナから打ち破られたとき、そこでお前は
執政官のハーティアスとパンサを討ったが、その踵には
飢餓が付き従った。お前はそれと戦った、
上品に育てられた身でありながら、野蛮人にも
耐えられぬほどの忍耐をもって。お前は飲んだ、
馬の小便を、獣でさえ咳き込むような
金色に濁った水溜まりを。あのときお前の口は
最も粗末な垣根の、最も渋い木の実をも受け入れた。
そう、雪が牧草地を覆うときの牡鹿のように、
お前は木の皮を食んだ。アルプスでは
奇怪な肉を食ったと伝えられている、
見ただけで死んだ者もあるという肉を。そしてこのすべてを——
今それを口にするのはお前の名誉を傷つけるが——
お前は実に兵士らしく耐え抜いた、その頬が
痩せこけもしないほどに。
レピダス惜しいことです。
シーザーその恥が一刻も早く
あの男をローマへ駆り立てればよい。我ら二人が
戦場に姿を見せるべき時だ。そのために
ただちに評議を招集しよう。ポンペイは
我らの怠惰の中で栄えている。
レピダス明日には、シーザー、
海でも陸でも、この時勢に立ち向かうのに
どれだけの用意があるか、
正しくご報告できるよう整えましょう。
シーザーその時まで、
それは私の務めでもある。ではさらば。
レピダスさらば、閣下。その間に外の動きについて
お知りになったことは、どうか
私にも分け与えていただきたい。
シーザー案じるな。
それは私の義務と心得ている。
