フランス王フィレンツェ勢とシエナ勢が互いに食らいつき、
互角の戦いをして、なお
勇ましく戦を続けている。
第一貴族そのように伝わっております、陛下。
フランス王いや、まず確かな話だ。ここへ届いた
我が親族オーストリア公が保証する確報によれば、
注意すべきは、フィレンツェが我らに
早急な援軍を求めてくること。ただし、我らが最も親しい友は
先回りしてこの件に口を挟み、
我らに断らせたいらしい。
第一貴族陛下が認めておられる、
ご友愛とご英知なら、
最大限に信じてよい根拠となりましょう。
フランス王その男が我らの返答に武装を施した。
ゆえにフィレンツェは、来る前から断られている。
とはいえ、我が国の若い貴族たちで
トスカーナの戦場を見たい者には、自由に許す、
どちらの側に立つことも。
第二貴族それは我が国の若い貴族を
育てる苗床となりましょう。皆、体を動かし、
手柄を立てたくて、うずいております。
フランス王こちらへ来るのは誰だ?
第一貴族ルシヨン伯爵でございます、陛下、
若きバートラムです。
フランス王若者よ、父の顔を受け継いでいるな。
気前のよい自然が、急ぐより念を入れ、
見事におまえを組み立てた。父の徳もまた、
受け継いでくれればよい! パリへようこそ。
バートラム感謝と忠誠を、陛下に捧げます。
フランス王いまの私にも、あの頃の体の健やかさがあれば、
おまえの父と私が友情のうちに、
初めて兵士の腕を試した頃の! あの男は遠くまで
時代の軍務を見通し、
最も勇敢な者たちを師とした。長く持ちこたえたが、
魔女のような老いが我ら二人に忍び寄り、
働く力をすり減らした。立派な父の話をすると、
私はずいぶん元気を取り戻す。その青春には、
いまの若い貴族にもよく見かける
機知があった。だが今の者たちは、戯れ続ける、
自分たちの嘲りが、気づかれぬまま自分へ戻るまで、
軽薄さを名誉で覆えるようになるより先に。
父はまことに廷臣らしく、誇りにも鋭さにも
侮蔑や毒気がなかった。もし顔を出すなら、
対等の者だけがそれを呼び覚ました。そして名誉は、
自らを刻む時計となり、異議が
口を開けと告げる正しい時を知った。その時には
舌が手の働きに従った。自分より下の者を、
もっと高い場所の人のように扱い、
高くそびえる頂を、低い身分へと屈め、
その謙遜で、相手を誇らしくさせた。
貧しい者の称賛を受けて、己を低くした。あのような男は、
今の若い世代の手本となれよう。
それをよく見習えば、今の者たちは
後ろ向きに進んでいるだけだと分かる。
バートラム父のよき思い出は、陛下のお心の中で、
墓の上より豊かに息づいております。
墓碑銘も、陛下のお言葉ほど
父の証しを生かしてはくれません。
フランス王私もあの男のもとへ行けたなら! いつもこう言っていた——
いまも聞こえる気がする。人をうなずかせる言葉を
耳へばらまかず、接ぎ木したのだ、
そこで育ち、実を結ぶように——「生き長らえたくない」——
あの男の良質な憂いは、よくこう始まった、
遊びが大詰めを迎え、終わった
その後に——「生き長らえたくない」と言った、
「我が炎の油が尽きた後、燃えさしとなって
若い魂を煙らせたくない。その鋭い感覚は
新しいもの以外をことごとく蔑む。判断力は
ただ衣装を生む父親にすぎず。節操は
流行より先に息絶える」。あの男はそう願った。
私は後に残り、あの男の後を追うことを同じく願う、
もう蜜蝋も蜜も巣へ持ち帰れぬのだから、
この体が早く巣の中で溶けて、
働き蜂に場所を空ければよい。
第二貴族陛下は愛されております。
その愛を最も惜しむ者でさえ、真っ先に陛下を惜しむでしょう。
フランス王私は席を塞いでいる、それは分かっている。伯爵、
おまえの父に仕えた医師が死んでから、どれほどになる?
たいそう名高い男だった。
バートラムおよそ半年前です、陛下。
フランス王生きておれば、今からでも試したものを。
腕を貸してくれ。ほかの者たちは、
さまざまな治療で私を疲れ果てさせた。自然と病に
好きなだけゆっくり勝負させよう。ようこそ、伯爵。
我が子とて、おまえより愛しくはない。
バートラム陛下、恐れ入ります。
